映像制作の企画書、どう書く?通る企画と通らない企画の差。 | MIND WORKS
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映像制作の企画書、どう書く?
通る企画と通らない企画の差。

2026.02.28 · 読了 約8分
映像制作の企画書の書き方

「いい企画を出したはずなのに、通らなかった」。


その原因はアイデアの良し悪しではなく、

企画書の「書き方」と「視点」にあるかもしれません。


通る企画書には共通する構成と考え方があります。

企画書は「自分が作りたいもの」を
書く場所じゃない

映像クリエイターが企画書を書くとき、
よくあるのが
「自分が作りたいもの」を中心に書いてしまうパターン。


「こういう映像を作りたい」
「こんな演出がかっこいい」
「こういうテイストが流行っている」。

気持ちはわかりますが、
クライアントが企画書で知りたいのはそこではありません。

「この映像で、自分たちの課題がどう解決されるのか」
これが唯一の関心事です。

採用動画なら「応募者が増えるか」。

商品プロモーションなら「売上につながるか」。

企業紹介なら「信頼感を持ってもらえるか」。

クライアントの課題から逆算して、
映像で何を実現するかを提示する

これが企画書の本質です。

通らない企画書に共通する
3つの特徴

まず、通らない企画書のパターンを知っておきましょう。

自分の企画書にこれが含まれていたら、見直すサインです。

① 「何を作るか」しか書いていない

・60秒のプロモーション動画を制作します。
・ドローン撮影とモーショングラフィックスを使用します。

これでは「何を作るか」はわかりますが、


「なぜそれを作るのか」
「それでどうなるのか」がわからない

クライアントが欲しいのは映像そのものではなく、映像によって得られる結果です。

② 専門用語が多すぎる

カラーグレーディング、Lut、フレームレート、ビットレート。


僕たちにとっては日常語でも、
クライアントにはピンとこない言葉が多いです。

企画書を読むのは映像の専門家ではなく、企業の担当者や経営者

「誰が読んでもわかる言葉」で書くことが大前提です。

③ ゴールが曖昧

「ブランドイメージを向上させる映像」
「印象に残る動画」。

こういう表現は一見よさそうですが、
具体的に何がどうなれば成功なのかが見えません

「採用ページからの応募数を現在の月10件から20件に増やす」

「展示会ブースでの滞在時間を30秒以上伸ばす」

このくらい具体的なゴール設定があると、
クライアントは「この人はわかっている」と感じます。

通る企画書の構成テンプレート

企画書に決まったフォーマットはありませんが、
この6つのブロックを順番に書けば、説得力のある企画書になります

ブロック① 課題の整理

クライアントが今抱えている課題を、
自分の言葉で整理する。

「御社の課題はこうですよね」と
言語化してあげるだけで、
信頼感が一気に上がります。

書き方の例
「現在、採用ページへのアクセスはあるものの、応募完了率が低い状態です。

会社の雰囲気や働く人の姿が伝わるコンテンツがないことが、
応募をためらう要因の一つと考えられます。」

ブロック② 映像で解決する方法

その課題に対して、
映像でどうアプローチするかを提示する。

「なぜ映像なのか」という理由も添えると、さらに説得力が増します。

書き方の例
「社員インタビューと日常の業務風景を組み合わせた2分の採用動画を制作します。

テキストや写真では伝わりにくい『職場の空気感』や『人柄』を映像で可視化することで、
応募者の不安を解消し、応募完了率の向上を目指します。」

ブロック③ 映像の構成・内容

ここで初めて「何を作るか」の具体的な内容を書きます。

秒数、構成、出演者、撮影場所などを
わかりやすく記載しましょう。

:本編2分 + ショートver.30秒(SNS用)

構成:オープニング → 社員インタビュー3名 → オフィス風景 → メッセージ → エンディング

出演:社員3名(現場スタッフ・中堅・管理職)

撮影場所:オフィス + 休憩スペース

テイスト:自然光を活かした温かみのある映像。ナレーションなし、テロップで補足。

ブロック④ スケジュール

全体のスケジュールを
ざっくりでも提示する。

クライアントは
「いつ完成するか」を必ず気にしています。

企画・構成確定:1週間

撮影:1日(半日リハ + 半日本番)

編集・初稿:2週間

修正・納品:1週間

合計:約4〜5週間

ブロック⑤ 費用

見積もりを項目別に記載する

一式でまとめるより、
項目を分けた方がクライアントは安心します


「何にいくらかかっているか」が見えると、納得感が違います。

ブロック⑥ 自分を選ぶ理由

最後に、「なぜ自分に頼むべきか」を簡潔に。

過去の実績、得意分野、
この案件に対する想い。

企画書の最後に
「自分を選ぶ理由」を添えることで、
ただの提案書が営業ツールに変わります

課題の整理 → 映像での解決方法 → 構成・内容 → スケジュール → 費用 → 選ぶ理由
この6ブロックを埋めるだけで、「通る企画書」の骨格ができあがります。

企画書を書く前に
「ヒアリング」が9割

ここまで企画書の構成を紹介しましたが、実は一番大事なのは書く前の段階です。

クライアントの課題を正確に把握するためのヒアリングが、企画書の質を9割決めます

最低限聞いておきたいことはこの5つです。

この映像の目的は何か(認知?集客?採用?)

誰に見てもらいたいか(ターゲット)

どこで使うか(YouTube?自社サイト?展示会?)

予算感(ざっくりでもOK)

希望納期

ここをちゃんと聞いてから企画書を書くと、的外れな提案になることはほぼありません。

逆に、ここを聞かずに書くと、どんなにいい企画でもズレてしまいます。

企画力は「場数」で伸びる

最初から完璧な企画書を書ける人はいません。
大事なのは、まず書いてみること。

そして通らなかったときに
「何が足りなかったか」を振り返ること。

今回紹介した6ブロックの構成をテンプレートとして持っておけば、

毎回ゼロから考える必要はなくなります。

案件ごとに中身を入れ替えるだけで、
質の高い企画書がスピーディーに作れるようになります。

企画書は
「作りたいもの」を伝える場ではなく、

「相手の課題をどう解決するか」を伝える場。


この視点を持つだけで、
通る確率は大きく変わります

POINT

通る企画書は「クライアントの課題解決」を軸に構成されています。

課題の整理 → 映像での解決方法 → 構成・内容 → スケジュール → 費用 → 選ぶ理由。

この6ブロックと事前ヒアリングを押さえれば、企画の通過率は確実に上がります。

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